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今日も今日とて光太朗
自作小説についてなどを、つれづれに。
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2020-06-04 [Thu]
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2009-01-21 [Wed]
?   「アイケイムアゲ~ン……アイグラッチューシーユー、セカンッ!」

シャル 「では、今回の作品の紹介といこう」

エリスン「そうね」

?   「ウェーーイト! 放置プレイはいいかげんミーがかわいそうであろう! あと、この『?』表記、ヤメテプリーズ!」

シャル 「また君か。まったく、少しは落ち着きと余裕というものを身につけてはどうかね」

エリスン「確かにあなたは落ち着きと余裕に関しては右に出るものがいないほどだけど、あなたにマイナス点を指摘されることほど傷つくことはないわね。?さんがちょっと気の毒」

シャル 「はっはっはっ、エリスン君。もう少し手短に頼むよ」

エリスン「長ゼリフは理解できなかったわね。期待したあたしがいけなかったわ」

?   「ゴージャスなレディ……ま、まさか、ユーはミーに恋を?」

エリスン「は? 何? バカなの?」

?   「アーウチっ、照れ隠しが痛々しい……!! バット、ミーのファンは世界中に星の数ほどいるのでござ るよレディ。誰か一人のものにならないミーを許してちょんまげ」

シャル 「うるさいだけでなく不快な若者だ。さっさと出て行きたまえ」

?   「ファンの数で負けると思って怒っているのかな、名探偵。証拠を見せよう! ミーの元に届いたラァブ レターー!!」



 「三面相が大好きです!!」



?   「どうであろう!? このストレートな口説き文句! メロメロわっしょい!」

シャル 「なんでもいいから帰りたまえ」

?   「わーお、クール」

エリスン「本当だわ……今回の作品に、その言葉が添えられているわね。まさか?さんにファンがいただなんて… …」

シャル 「ふむ、ではその作品を紹介しよう。今回はこーた君の作品だ」




6_kota_1.jpg









?   「ビューリフォー! ハラショー! すんばらしい!! こーた氏、ユーはなんて素晴らしいんだ! ミ ーの美をここまで再現してくれたこと、心からサンクス──!」

シャル 「ほう、余裕かつ知的な笑みを見せる私の陰になっているが、?くんも凛々しいな」

エリスン「そうね、おいしそうなお菓子を焼いたかわいらしいあたしの吹き出しに隠れているけど、?さんも素敵 に描いてもらっているわね」

?   「ああー、んー、ごほん。ひょっとしてユーらはミーがお嫌いで?」

エリスン「どちらかというと」

シャル 「キライだな」

?   「────!! ショォック!! バットだがしかし、ミーはくじけないもんね! 愛の詰まったもう一枚を見よ!!」




6_kota_3.jpg









エリスン「あらかわいい! 愛ね、愛を感じるわ……!」

シャル 「ずいぶん良い扱いだな。うむ、これは確かに愛を感じる。こーた君の愛は君に向けられているようだね 」

?   「い、いやあ、てれ、照れるであろうよ。うふふははは」

エリスン「……! 褒められ慣れてないんだわ! なんだかかわいそうっ」

シャル 「おっと、さらにもう一枚あるな。こちらも素晴らしい!」




6_kota_2.jpg









エリスン「きゃーーーーーー!!! なになにこれ! かわいい────!!!!」



 ガシャーーーーン



キャサ 「ジ……ジョニー……!!」

ジョニー「ヒュイ?」

エリスン「あら、キャサリンさん、ジョンーさん、いらっしゃい」

シャル 「なにやら床にガラスの破片が……ゼリーの器だったのかな?」

キャサ 「浮気……ジョニーが浮気……わたしというものがありながらこんなに密着して……しかも相手がシャル ロットさん……? う、浮気……浮気反対…………いえ待って落ち着くのよキャサリン、ジョニーに限ってそんなこと……そう、そうだわ 、これはきっとシャルロットさんが無理矢理……!!」

エリスン「キャサリンさん? ちょっと落ち着い……」

キャサ 「キシャーーーーーー!!!!」

シャル 「──ッ! うっ……(パタリ」

エリスン「きゃー! シャルロット! キャサリンさん、シャルロットに一体なにを……!!」

キャサ 「キシャーーーーーー!!!!」

エリスン「!? 自我を失っている!?」

?   「なにやら取り込み中のようなので、トゥデイはミーからサンクスフォーユー。こーた氏にはのちほど、 ミーの直筆サイン色紙を送るで候。これからもミーの良きファンでいてくれてかまわないんだぞウィンクっ!」

エリスン「ちょ、ジョニーさん、どうにか……あっ、いない! 逃げた!?」

キャサ 「キシャーーーーーー!!!!」



***



というわけで今回は、まさかの三面相LOVE、うっかり三面相にコロリといきそうなこーたさまのイラストでした!! 
もうこーたさまのイラストのかわいさってたまらん……ショタにはたまらん……なんだこのツボイラスト……><
黙ってれば美形コンビ、二人並んでしっかりかっこいいです。
さあ、そのまま黙り続けて世のオトメを泣かせるんだ!!(笑

こーたさま、ツボをつきまくったメロキュンイラスト、ありがとうございましたーー!!><



そして今日も新リンク!!
みなさまご存じ、なろう作家さまで絵師さまでもある、AYAKAさまのブログです><

Rainbow Drops

最近お引っ越しでリニューアル! オトナの魅力を醸し出しています><
そしてAYAKAさまは、現在募集中のイラスト小説企画2月でイラストを担当されています! 美人天使がお出迎え! 参加するならいまだぜ!!
企画の詳細は乙さまサイトへ><


さらに嬉しいお知らせーー!!
あの愛田美月さまが、シャル祭りに参加してくださることになりましたーー!!
しかも、SSとイラスト両方! SSはすでにいただきました>< これがまたおもしろい……早く自慢したい……!!
愛田さま、ありがとうございますー!>< 



で、最後におきまりのコレ!
シャル☆人気投票開催中!
web拍手から複数投票もOK!


ということでー。
どろんちょ!

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2009-01-20 [Tue]
ジョニー「ヒュイ、ヒュユユゥ。ヒュイー。ヒュイ、ヒュイィ、ヒュイ! ヒュイヒュイ、ヒュユ、ヒュイ~」

キャサ 「ジ、ジョニー……! 素敵! なんて素晴らしいのっ、お祭りのあいさつにふさわしいわ!」

ジョニー「ヒュイー、ヒュイ」

キャサ 「まあ、うふふ。ジョニーったら、ナイスギャグ☆」

エリスン「…………入っていきづらいわ……」

シャル 「ジョニーさんがなんといったのか、知りたいような知りたくないような、知ったところでどうでもいいような。実に複雑だ」

エリスン「どんな小粋なギャグをいったのかしら……」

ジョニー「ヒュイ?」

キャサ 「あら、シャルロットさん、エリスンさん。本日も素敵なお祭り日和ですね」

シャル 「はっはっは、本日も晴天だ。ではさっそく、作品の紹介といこうか」

ジョニー「ヒュイ!(ビシッ」

エリスン「挙手!? ど、どうしたんですか、ジョニーさん?」

ジョニー「ヒュイー、ヒュイヒュイ。ヒュイ!」

キャサ 「今回は、ジョニーから紹介したいんだそうです」

シャル 「うむ、良い心意気だ。いいだろう、ジョニーさん。思う存分、紹介したまえ!」

ジョニー「ヒュイ! ヒュイヒュゥー、ヒュイ、ヒュユユ! ヒュイ~!!」



5_p.jpg









ジョニー「ヒュイイー!」

キャサ 「解説しますね。今回は、P/15さまの作品です。お祭り開始以降、ジョニーを描いていただいたのはこれが初めてなので、どうしてもジョニーから紹介したかったんだそうです」

ジョニー「ヒュイヒュイ」

シャル 「ううむ、これはまた、なんと美形な名探偵。エリスン君の魅力もよく描かれてるな。素晴らしい!」

エリスン「そういえば、ジョニーさんって初めてね。意外だわ」

キャサ 「うふふ、良かったわね、ジョニー。あら、いいのよ、ジョニーがいればそれで」

エリスン「ところでジョニーさん、まるで煙のようだけど……」

シャル 「ふむ、P君は当初、ジョニーさんのことを煙的な何かだと思っていたそうだ。ジョニーさん煙説。斬新だな」

キャサ 「あら、そうなると、まるでジョニーをシャルロットさんが生み出したみたいですね」

エリスン「…………えええ!? い、いや、それは……。確かにどちらも未知の領域だけど、方向性があまりにも……」

シャル 「はっはっはっ、私にジョニーさんが生み出せるはずがない。彼の脳内を見てもわかるとおり(※web拍手参照)、彼は私のような何の変哲もない一般人にどうにかできるものではないからね」

ジョニー「ヒュイ~。ヒュイィ、ヒュユゥ。ヒュイ、ヒュイー。ヒュイ!」

キャサ 「まあ! そうね、いい考えだわ!」

エリスン「ジョニーさんは、なんて?」

キャサ 「Pさまありがとうございました、お礼に直筆のお手紙をお送りします、といってます」

シャル 「直筆の……」

エリスン「手紙……」

キャサ 「ジョニー、またわたしにも書いてね?」

ジョニー「ヒュイ! ヒュイィ、ヒュイー!」

キャサ 「やん、そんなのわかってるわ。んもう、大好きっ!」

エリスン「あの、うちの探偵社にはもう充分いただいているので、結構ですよ」

シャル 「いやああ、P君が羨ましいなああ」




***



というわけで、今回はP/15さまの美麗イラストでした! シャルがきらきらしてるー!>< エリスンが笑顔取り繕ってるー!>< 探偵社の扉をたたけば、まさにこのままの二人が出迎えてくれそうです。そしてジョニーさん煙説(笑

Pさま、正当派美形でありながらかわいらしいイラスト、ありがとうございました──!!



今回はリンクの紹介もありまする><


まず、ちょっと前からリンクに貼ってあったのですが紹介の機を逃してました、こちら!

ナタデココのハゴタエ

「なろう」作家、菜田出ココ太さまのブログでございます!
以前、TM企画でお近づきに。ZABADAKとかARIAとか、良い感じに光太朗と趣味が合致。素敵殿方です。
ただいまココ太さまのブログでは、シャル祭り連動企画(とかいっていいのかな)の連載(連載?)が始まっていて、これがもうおもしろくて、ウハウハです! ぜひ遊びに行っちゃってください!>< そして私のようにシャル語りに悶えてくださいっっ!!


そんでもって、ご存じの方も多いと思いますが、こちら!

千夜夢夜

けいさまこと、吉御形さまのブログです>< 秘密基地で大活躍中の絵師さまです。ブラックワンにもものすごイマジネーション溢れる、美しいイラストを提供されてました。
ブログには、素敵イラストや小ネタ満載! 紹介されてる診断モノ(?)なんかはこっそりとやりたくなってしまいます。しかもオチがつくところがすごい……!!
別世界でうっとりしたいあなた、GOGO!!><



で、最後におなじみの。

シャル☆人気投票開催中!
web拍手から複数投票も歓迎──!



ではでは!
どろんっ!

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2009-01-19 [Mon]
?   「アイグラッチューシーユー……!」

シャル 「やあ諸君、ごきげんよう。数日ぶりかな。こうしてフェスティバルを再開できることを嬉しく思う」

エリスン「無事に週が明けたわね。さ、今日の作品は何かしら?」

?   「んん、ごほん。ストーップストップ、名探偵、それにゴージャスなレディ」

シャル 「おや、雑音が入り込んでいるね」

エリスン「何かしら、霊? ちょっといま忙しいから、後にしてくれないかしら」

?   「ウェイトプリーズ我懇願! 久しぶりに会った心の友にその反応とは実に失礼であろう!」

エリスン「心の友……?」

シャル 「ふむ。何なんだね、一体。そもそも君は不法侵入だな。なんであろうと、初対面の相手にはまず名乗るのが筋なのではないかね」

?   「──────わーお。ミーを知らないと申すで候か……。ならば名乗ろう! ミーこそは……!」


 ちーん


エリスン「あ、焼けたわ」

シャル 「おお、今日はなんだね?」

エリスン「チーズケーキよ。ホットケーキミックスとスライスチーズで、簡単にできるの」

シャル 「それはまた……少々手抜きなのではないかな」

エリスン「手抜きでおいしくできるなら、そっちの方が良いでしょう」

?   「あのう。ミーを無視しないで欲しいなー」

シャル 「まったく、うるさい若者だ。第一、名前欄に『?』としか記述されていない人物など、相手にする気にはならないね」

?   「ほわっと! リアリィ──!? なぜでござるっ? なぜ『?』!?」

エリスン「?さんもいかがです、チーズケーキ」

?   「?さんは悲しすぎるであろう! ミーは怪盗三……」

シャル 「ではいただこう。うぅむ……悪くはないが……うぅむ……」

エリスン「あら、変?」

?   「またある時は名探偵派手……」

エリスン「……本当ね、微妙だわ。おいしいけど……う~ん。実はキャサリンさんから聞いたレシピなのよ。今度作ってみてもらおうかしら」

シャル 「ミックスにもよるのかもしれないな」

エリスン「そうね。うちのは安物だから」

?   「そ、そして、本名はリ……」

シャル 「さっさと用件を述べたまえ、?くん」

?   「……アイムショック! よろしかろう。実は今日は、フェスチボーの作品を持ってきたのでござ候。今回は、これであろう! ジャジャーーン!」



4_yui.jpg








?   「ビューーーーティフォーーーー!」


エリスン「あら、素敵!」

シャル 「ふむ、素晴らしいな。幻想的な雰囲気が良く出ている」

エリスン「このもやもやっとしたの、どうやってるんでしょうね。綺麗だわ」

シャル 「これはどういうシーンなのかな。月夜をバックに薔薇を手にしているのは、いったい……」

エリスン「さあ、フィクションじゃないかしら」

シャル 「なるほど、そうだな。記憶にないのだから、そういうことなのだろう」

エリスン「今回はユイさんですね。幻想的で美しいイラスト、ありがとうございました。後ほど、チーズケーキの簡単レシピをお送りしますね」

シャル 「ユイくんは、コウタロウ氏の高校時代からの友人だな。素晴らしい友人を持ったものだ。大切に飾らせていただくよ。心から感謝しよう」

?   「……イジメ……イジメ、反対…………──はっ、そうだ、そういえば人気投票なるコンテンツがあったはずパーハップス! そこでミーの票が鰻登り、名探偵ズをギャフンと……!!」


 確認中


?   「ギャフン──!」



***



というわけで、週が明けてお祭り再開です!
今回はユイちゃんのどういう仕組みかまったくわからない美しいイラストでした! このモヤモヤどーなってんの!? ユイちゃん、ありがとうございます!>< 
せっかくなのでヤツを登場させたわけですが、名前調べるためにわざわざ自分で読み返してきたのに、結局ブログ上で名前が出ませんでした……かわいそう……ホロリ(演技。

明日以降も、毎日かどうかわかりませんが美麗イラストばんばん紹介していきたいと思っていますので、またよろしくお願いします><

ちなみにホットケーキミックスとスライスチーズで作るチーズケーキ、昨日光太朗が実際に作ったシロモノです。おいしいんです。おいしいんですけど……何か、何かが……という感じでした。
気になっちゃった方はレシピを検索してみてください><


では最後に、一応ペタリ。

シャル☆人気投票開催中!
web拍手からでも良いです><


本日はここいらで!
どろろろんっ!

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2009-01-16 [Fri]

シャル祭りも無事四日目です><
週末はSSだ──! ということで、初回は高田高さま。

高田さまは、開催前にも一作、SSを書いてくださっています。
そして今回、シャル祭り用にもう一作、快く書いてくださいました! ありがとうございます──!


以下にコピペで掲載しますが、さきほど専用ページにもアップしてきました。別ページで読むんだぜ、という方は、

シャル祭り

からどうぞ!(フレームページです。
※ケータイの方、フレームページは表示できないかと思いますので、フレームなしの小説ページのみのリンクも一応! コチラです(でもケータイの場合、たぶんブログの方が読みやすいです><

以前いただいたSSも祭りページに再掲載してあります。
あ、題名は勝手に考えました。高田さま、何か不都合がございましたら、こんバカタレがぁってしてください。


では、始まります──♪♪





『手帳の持ち主を捜せ!』


 ロンドド郊外。そこに居を構えるは、我らが迷探偵シャルロット=フォームスンの探偵社。多くの事件を解決へと導くかと言えばそうでもなく、特にこれと言って事件と関わる事がない。そんな探偵なのかどうかすら怪しい彼ではあるが、その日は少々違った。
 昼。これと言って依頼もなく、シャルロットが特等席である肘掛椅子に掛け、窓の外に広がる青空を眺めつつ午後のティーブレイクを楽しんでいると、探偵社の戸が開いた。顔を見せたのは彼の助手であるエリスン。少々浮かない表情だ。
「ねえ、シャルロット」
「ん。どうかしたかな?」
 エリスンは彼の前に置かれた重厚な机の上に、随分と汚れた手帳を置いた。
「これは?」
「外に落ちてたのよ」
 探偵社の玄関先に、ではなく、恐らくは建物の外。昨日から今朝方に掛けて外は大雨だった。恐らくはその影響でこうまで汚れてしまったのだろう。
「中は?」
「さすがにそれは気が引けて。落し物、よね?」
 エリスンの問い掛けにシャルロットは足を組むと、顎先に右手を添えて見せる。その姿だけを見ればなんとも探偵らしいのだが、実際は思考しているのかどうかは怪しいところだ。
「落し物、だろうな。まさか自分の予定やその他もろもろ書かれてある手帳を、人通りは少ないとは言え道端に捨てて行く者はいないだろう」
「そうよねえ。ついつい拾ってしまったけど、警察に届けた方がいいかしら」
 エリスンの言葉にシャルロットは笑みを浮かべると、人差し指を立てて見せる。その仕草の意味するところがなんなのかわからず、エリスンは首を傾げた。
「私は誰かな? エリスン君」
「誰って、あなた、自分の名前もわからない程に、なの?」
「そうではないぞ。そこではないぞ。私は探偵。つまり! その持ち主を見つけ出すのは私の役目。そうではないかな?」
「そうかしらねえ……」
 少し呆れ気味なエリスンをよそに、シャルロットは手帳を手に取ると、おもむろに開いた。一晩中降り続いた雨にやられたため、中の紙はどうしようもない有様。文字に至ってはほぼ解読不可能だ。当然、ネーム欄の名前も読めたものではない。早速持ち主の判別が困難となった。
「ふむ。読めないな。これは困った」
「そうね。昨日はひどい雨だったし」
 言いつつ、二人して窓の外を見る。昨日の夜とはうって変わって晴れ渡る青空。ついでに言えば、向こう三日晴れ続きらしい。
 そこで何か閃いたのか、迷探偵は小さく声を上げた。それに対して助手の冷ややかな事。向ける視線は氷点下と言ったところか。恐らくは、どうせいつもの素っ頓狂な思い付き、と考えているに違い無い。
「なんだ、簡単な事ではないか。犯人は犯行を行った後、必ず犯行現場に戻って来るという。つまり、犯人はこの手帳を探して昨晩の行動をトレースするに違いない」
「犯人じゃないから。別に手帳の持ち主はなにも悪い事はしてないから。とは言え、その通りよね。待ってればいいって事かしら?」
「そうだな。待ってればいい。……。あ、いや、待て。もしも、君がこの手帳を拾った直後に犯人がここを通ったとしたら……」
「あー……」
 手帳を落とした人物が、それを探してすでにここを通り過ぎてしまった可能性は無きにしも非ず。更にここまで汚れた手帳だ。目に止まったとしても、まさか自分が落とした大事な手帳だとは気付かないだろう。せいぜい、マナー知らずの誰かが捨てたゴミ、程度の認識だ。
 そうなると、手帳の持ち主を探し出すのは非常に困難だ。この探偵とこの助手では、持ち主を見つけ出す可能性は絶望的だろう。
 エリスンは溜息を漏らすと、シャルロットから手帳を取り上げ、適当に濡れたページをめくっていく。文字はどれも滲んで読む事が出来ないが、どのページもぎっしりと書かれてあったらしく、墨汁を垂れ流したように真っ黒。内容がどうであれ、スケジュール面も真っ黒という事は相当忙しい人物、と言える。ページをぺらぺらとめくり手帳の中ほどに来ると、雨による影響が弱いのか、多少なり文字が読める箇所が増えていた。分厚さが役に立ったと言える。
「あ。ここはしっかり読めるわね。えーと……『ステフの誕生日』。ステフ。人の名前よね。女性かしら」
「略称とすればステファニー。女性の名前だろう。その誕生日は?」
「日付は五日後ね。……これって、手掛かりになるんじゃないかしら?」
「ふむ?」
 不思議そうにするシャルロットに、エリスンはにんまり笑みを浮かべて見せた。それから手帳を更にめくると、日付は次の週のものに変わっている。
「……。……。ステフの名前がよく出て来る手帳だ。という事は?」
「彼女。か、それとも娘さんね。この辺りにステフなんて娘いたかしら」
「さて、聞いた事はないな。キャサリンさんならなにか知っているかもしれないな。彼女は商店街の辺りにもよく出掛けるだろう」
「そうねえ。こうしてると、なんだか探偵になったみたいね」
「はっはっは。私は元から探偵だよ?」
 二人はしばらく、はっはっはだのうふふだの意味もなく笑い合い、それから数十分後ようやくキャサリンに電話をし、商店街で待ち合わせる事にした。

 探偵社から歩く事十五分程。ここに来たら日用品が全て揃うと言われる商店街へと足を運んでいた。探偵社の近くにも商店はあるのだが、そことの規模の差は、比較するのも笑ってしまう程だ。
 その商店街にあるカフェにて、キャサリンの来るのは待っていた。シャルロットは三段重ねのパンケーキを、エリスンは大盛りのチョコレートパフェを口に運びながら、通りを行く人々を眺めていた。
「確かに昼時ではあるけど、よくそんなに胃に入るものね。見てるだけで苦しいわ」
「そういう君のパフェも山のような大盛りだな。見ているだけで、しばらくの間生クリームはいらなくなりそうだ」
 そんな事を言い合いながら、互いの食事が終わりに差しかかろうとしていたその時、店に女性が訪れた。ピンク色のワンピース、傍らにはマシュマロのようななにかが浮いている。女性はシャルロットとエリスンを見付けると駆け寄った。
「ごめんなさい、遅れてしまって。ジョニーさんのヘアースタイルがなかなか決まらなくて」
 ジョニーさんというのは彼女、キャサリンの横で若干浮遊している奇妙なマシュマロ生物だ。マシュマロのような胴体にマシュマロのような手足をくっつけた、およそマシュマロのような生物。それはもはやマシュマロと言っても過言ではないだろうが、しかしながら食べ物ではない。ついでに言えば、髪はない。スキンヘッドなわけではなく、胴体に顔がある。顔と胴体が二個一なわけだ。
「なるほど。それは色々大変だったようだね。それでだが、君に一つ聞きたい事があって――」
 ジョニーさんのヘアースタイルに対するツッコミは全て無し。それは暗黙の了解。ジョニーさんのヘアースタイルうんぬんに疑問を持つ以前に、ジョニーさんが何者なのかを問うべきが先であるため、その存在を良しとしまっている現状、ヘアースタイルなどどうでもいい事なのだ。
 キャサリンとジョニーさんは席に座ると、シャルロットのかくかくしかじかの後、うーんと小さく唸る。
「ステフ。その名前の方ならこの辺りに何人かいますよ。ステファニーちゃんもいますけど、そのままステフさんもいます。ステファンくんもいますし」
「予想と違う展開だな。ここで一つだけ言わせてもらっていいかな?」
「なにかしら」
 シャルロットはおほんと一つ咳払いすると、テーブルに両肘を付き、指を組む。見せる表情はいつになく真剣なものだ。
「……原作はこんなに謎々したものだったかな、と」
「今それを言ってしまうわけね、あなたは」
 二人の会話をよそに、キャサリンはいつの間にか手にしていた例の手帳を開いていた。ぱらりぱらりとめくっていく途中、なにかに気付いたらしく手を止めた。
「あら? このページのネーム欄、ちょっと読み辛いですけど、Rって書いてありますね」
 言われ、シャルロットとエリスンはそこを覗き込む。傍から見ると奇妙な光景だが、そんな事を気にする二人ではない。
「本当。これがなに?」
「Rの前に滲んだ文字が見えますよね。これって多分“K”だと思うんですよ」
「ふむ。K。それがなにか?」
「ステファンくんのフルネームは、ステファン=ロドリックくんなんです。それで、そのお父さんはカイツさん。カイツ=ロドリックさんです」
「はあ、なるほどねえ」
 手帳の持ち主はどうやらカイツという男性らしい事が判明した。

 かくして、シャルロットはカイツに無事手帳を届ける事が出来た。その手帳には息子であるステファンの日程がみっちりと書かれてあったらしく、命よりも大切な物だとカイツは泣きながら語っていた。当然ながら、慈善事業だったため報酬は無し。しかしながら、二人は満足そうに笑みを浮かべていた。

 


 


「――……という感じの投稿小説を見付けたわけだが?」
 シャルロットは手にした『ロンドド☆タイムズ』の投稿欄を、向かいのソファーに座るキャサリンに見せた。
「ええ。少し前に出版社に出したんです。面白かったですか?」
 にこやかなキャサリンに対し、シャルロットの隣に座るエリスンは呆れた風に溜息を吐いた。
「いえ、あのですね。勝手に名前を使ってもらっては困りますよ」
「いけなかったですか?」
「うむ。特に、なぜ私ではなく、キャサリンさんが謎を解いた感じになっているのかが問題だ」
「あ、そうですよね。ここはやっぱりシャルロットさんが閃いて――」
「そこじゃないでしょ……」
 ここはこうすべきだ。あそこはこうだったら面白い。などと話す二人に、エリスンは深く溜息を吐いたのだった。

 本日もロンドドは平和である――

 


おわり





****


いかがでしたか──!!><
作中でシャルもいってましたが、原作よりもよほど謎々していてドキドキしました。そうか、シャルって探偵だったのね、みたいな(笑
カフェで二人でものを食べるシーンなんかは個人的に好きで、こうして再現してもらえて嬉しかったり。
まさにシャル的なオチににんまりだったり><
自分の小説を元に、こうして新たにSSを書いてもらえるって素敵です! 高田さま、ありがとうございました!><


勢いに任せて始めてしまった人気投票、投票フォームからもweb拍手からも多数の参加、ありがとうございます>< うぅ、なんて幸せなのでしょう……!><
祭り中は、それらのリンクも一応記事内に貼りますね。
ペタリ。

シャル☆人気投票やってます。
web拍手からでもOKです><


土日にも更新はするかもしれませんが、シャル祭りはちょこっとお休みです。
シャル祭り、次回は月曜日になります。


そんでは、ここらで!
飛び上がって、どろーーんっ!!><

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2009-01-15 [Thu]
シャル 「ふむ……」

エリスン「あら、どうしたの、シャルロット。珍しく思い悩んで。 夕飯? 明日の朝食?」

シャル 「いや、なに。今回の作品の件だがね」

エリスン「なあに、早く紹介しなさいよ。皆さん、楽しみにしてみえるわよ。あたしだって早く見たいわ」

シャル 「それが、そういうわけにもいかなくてね。ある条件を満たさなければ、これを紹介するわけにはいかないのだ」

エリスン「なによ、それ。条件って?」

シャル 「そうだな……エリスン君。君が協力してくれるのなら、それほど難しいことではない」

エリスン「ふうん? なにをすればいいの」

シャル 「戸棚に、いただきもののクッキーがあったな。それを持ってきてくれないか」

エリスン「……自分で行きなさいよ。いいけど。──で、これをどうするの? 食べる?」

シャル 「食べるには食べるんだが、一枚、手に取ってくれ」

エリスン「……? こう?」

シャル 「うむ。そのまま、こっちへ」

エリスン「なに、なんなの。どうすればいいの────きゃっ」

シャル 「こんな感じかな」


 バシーーンッ


エリスン「なななななななにするのよ! こ、腰、腰に手を回したわね!!?」

シャル 「はっはっはっ、なにを照れているのかな。本当なら、そのクッキーをお口にあーん、まで持っていきたかったのだがね」

エリスン「なに考えてるの! 馬鹿なの!?」

シャル 「いやなに、今回紹介する青蛙くんの作品が素晴らしくてね。思わず実践してみたくなったのだよ」

エリスン「さ、作品……? 青蛙さんの? いったいどんな……」

シャル 「では、紹介しよう」



3_aogaeru.jpg









エリスン「────!! は、は、破廉恥だわ!!」

シャル 「素晴らしいだろう! 額に入れて探偵社に飾っておこう。まあ、どう見ても私の目がエリスン君の胸を見ているというのがやや気にはなるが」

エリスン「…………!」

シャル 「とはいえ、どうやらこのイラストと本当の君の胸とは、若干の差違が……」


 バシーーンッ


エリスン「セクハラだわ!」

シャル 「いやいや、青蛙くんにいってくれないか。それにしても、現実に顔に赤い手形をつける人間などそうはいまい。貴重な体験だ。はっはっは。──さ、エリスンくん、青蛙くんに礼はいいのかね? せっかく参加していただいているのに、破廉恥などという言葉で終わらせる気かな」

エリスン「う……。あ、青蛙さま、ありがとうございました……でもなんで!? なんであたしとコレがこんなにくっついてるんですか!」

シャル 「コレとは少々ひどいのでは。……仕方がない、エリスン君ではまともな礼が述べられそうにないな。青蛙くん、このたびは大変素晴らしいイラストを、ありがとう。心から感謝しているよ。礼とってはなんだが、先ほど実践した際の写真をお贈りしよう」

エリスン「写真!?」

シャル 「実はタイマーをセットしていてね。そこの花瓶の裏に隠してあったのだ。いやあ、現像が楽しみだ」

エリスン「あんたなんでそういうところには無駄に頭が働くのよ! 信じられない!!」



***



うおおお恥ずかしい! か、会話が恥ずかしい!!
せっかくの美麗イラストにこの恥ずかしい会話!! す、すみません、申し訳ありません──!!!
青蛙さまの、きめ細やかなイラストにうっとりしつつ、もうどうしてもシャルの目線とか手とか、エリスンの胸とか、そこばっかり見ちゃってどうしよう>< オヤジか、私の脳内はすでにオヤジなのか……。

青蛙さまきゅんきゅん美麗イラスト、ありがとうございました──!!!
このオトナの魅力が漂うシャル……中身を知らなければうっかり恋に落ちるとこでした……><

週の終わりにはSSを一つ紹介したいなと思ってます。
たぶん明日はSSです──><


それではっ、どろ…………あ、違った、一応貼っておこう。

シャル☆人気投票やってます><
web拍手からウケを狙っていただくのも大歓迎です。小倉パフェに一票とか(え
web拍手は現在、エリスン的なものを描こうとしてどうにもならなかったのが一枚目、二枚めは「ジョニーの秘密」的なミニ劇場となっております。


では今度こそ!
どろんっっ!!

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