DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
というアニメがあります。
わりと最近……? 去年?
前回記事でちょこっと触れたら、青蛙さまが食いついてくださったので、ほとんど青蛙さまピンポイント攻撃ですけどもSSを掲載します。
版権モノの二次創作です。
莉啓の中華一番と設定モロかぶりですけど、そこはほら、二人とも料理人だししょーがないよね、ってことで。
興味のある方だけどうぞーー><
スレイヤーズのアニメ見たぜとか、ランドリオールの新刊最高だぜとか、語りたいことがいっぱい……でもまた後日!!
今日はSSです。
あかさとさまが覆面企画にて私を当てて下さったので、宣言通り、書いちゃいました、時間番外編!!
これは、あかさとさまの作品、「時間シリーズ」の二次創作です。
あかさとさまに細かく設定を聞くとか、ストーリー設定段階で許可を得るとか、そういうことは一切していない勝手気ままな捏造二次創作です。
ふ、不快になられる方もいるかもです。
二次創作だとぉぉぉという方は、スルーしてください><
一応、これだけでもわかるようにはなってるとは思いますが自信ないです。
盛り上がりもなにもない、淡々とした日常のワンシーンですが、よろしければご覧下さい。わりと短いです。
本編は、
黄金の穂波亭
↑あかさとさまブログ内リンクより!
読んでいると懐かしく、くすぐったく、そして考えさせられる名作、時間シリーズをぜひ!!
連載ものはほとんど手をつけてないんですが、完結したら読みたいです。
掲示板にて、「こどものころはやったもの」とか「好きだった給食」とか、懐かしい話題に花が咲いてて、なんだかほんわかします。
企画に出した「空と桜の冒険記録」にも、そりゃもうステキなイラストをいただきました!! ほんとステキなので、ぜひのぞいてみてくださいましまし。
ムチャサイト:http://mucha.yu-nagi.com/
風邪でぶったおれるまえに、ダークなのいっこだそうかと思って執筆してた短編があるんですが、間に合うかなぁ。データ持ってくればよかった。
そんなわけで、以前にも話題になりましたが、ムチャ企画のイラストコーナーに投稿されたnicoさまのステキイラストを、のっけてしまいます!
じゃーーーん!!
いかがですが、この雰囲気ある感じ!!
今回、こちらのイラストを題材にして、とても短いですがssを書かせていただきました。
続きに載せますー。
ぼくはシチュー。
とってもおいしい、ホワイトシチュー。
そんじょそこらのシチューとは、わけがちがう。ママさんが、小麦粉とバターと牛乳で、一から作ってくれたんだもの。
ママさんは、ちいさなちいさな赤ちゃんを背中におんぶして、ずっとずっと長い間、ぼくのそばにいてくれた。
知ってる?
シチューのもとになる、ホワイトソース。ちょっとでも気を抜くと、ダマになったり焦げたりするんだ。
だからママさんは、ずっとぼくをかき混ぜていてくれた。
おかげでぼくは、とろとろ、とろとろ、真っ白なホワイトシチュー。
赤ちゃんも、ぼくを食べてくれるのかな?
どんな顔して、食べてくれるのかな?
「じょうずにできた」
ママさんがほほえんでる。
ぼくもうれしい。
ねえ、もうそろそろ、食べごろだよ。はやく食べて、もっとすてきな笑顔をちょうだい。
ぼくはそれが、なによりうれしいんだ。
そのために、生まれてきたんだ。
「パパの好きなシチュー、じょうずにできたよ。今夜はパパはやいっていってたから、みんなで食べようね。パパ、喜んでくれるといいね」
赤ちゃんは背中で眠っていたけど、ママさんはやさしい声でそういった。
ぼくは、なんだかわくわくしてきた。
ママさんと、パパさんと、赤ちゃんと。
みんなで、笑って、食卓を囲んで。
ぼくは、そんなしあわせな空気のなかで、食べてもらえるんだ。
ママのポケットで、ぶるぶるとなにかが震えた。
ママさんが、背中の赤ちゃんを気にしながら、小さな声でハイという。
「……え? そうなの? ううん、わかった。帰り、気をつけてね」
とても沈んだ声。
さっきのママさんとは、ちがうひとみたい。
「パパ、遅くなるって。じゃあ、シチューは、明日の朝にしようね」
ちょっと泣きそうな声だった。
ぼくも悲しくなってしまう。
ママさん、いっしょうけんめい作ってくれたのに。楽しみにしてたのに。
ねえ、でも、だいじょうぶ。
朝までじっくりねんねしたほうが、ぼく、きっとおいしくなるよ。
いまよりずっとおいしくなるよ。
ねえ、ママさん、だからそんな顔しないで。
ぼく、自信があるんだ。
ぜったいおいしくなってみせるから。
ママさんが、ぼくにふたをする。
ようし、がんばるぞ。
まだ寝るにははやかったけど、ぼくはおいしくなるために、はやくはやくと目を閉じた。
その夜、ぼくは夢を見た。
ママさんと、パパさんと、赤ちゃんが、おいしいってぼくを食べてくれる夢。
いっぱいの笑顔に包まれて、いっぱいの幸せに満たされて、ぼくはとろけてしまいそうだった。
ぼく、きっとおいしいよ。
だって、ママさんの愛がね、いっぱいいっぱい入っているんだ。
朝になって、ふたが開けられた。
ぼくをさいしょにのぞきこんだのは、パパさんだった。
つかれた顔のパパさん。ママさんはどうしたんだろう?
ああ、赤ちゃんの泣き声。そっか、赤ちゃんが泣いてるんだね。
パパさんが、コンロのスイッチを入れる。
朝一番で、ぼくのからだに火がとおる。
──? ねえ、待って。
待って、待ってパパさん、どこに行くの?
だめだよ、だめだよ、熱いよ。
熱いよ、ねえ、もっと火を小さくして。ねえ、ちゃんとかき混ぜて。
ああ、ああ、ぼくの真っ白なからだが、茶色くなっていく。
だめ、だめ、どんどん黒くなっていく。
赤ちゃんが泣いてる。
赤ちゃんをなだめる、ママさんの声が聞こえる。
遠くから、シャワーの音。
だれもぼくに気づいてくれない。
だれもこっちに来てくれない。
だめだ、もう、だめだよ。
もう、どうにも、ならないよ。
ぼくは、
ぼくはね、
おいしいっていわれたかった。
笑顔を見せて欲しかった。
食べて、欲しかったよ。
ぼくはそれ以上、なにも考えられなくなった。
遠のく意識の片隅で、ママさんの悲鳴が聞こえたような気がした。
以上!
シチューって焦げますよね。
私は深夜に何を書いているんだ。寝よう……。
というわけで、青蛙さまのとこでコメント書いたときには100%冗談だったんですが、なんかぽっかり時間があったので本当に書いてしまいました。
眼鏡SSです。
眼鏡目線で世の中の眼鏡さんたちを切って切って切りまくるというお話…
…も、考えたんですが、
あれです。
鳥肌的なお話になりました。
このSSを持ってして、私は恋愛ジャンルから卒業しようと思います(早ッ
ムリでしたごめんなさい。
やっぱりダークなのとバカなのに向いてます。
バカなの、といえば、名探偵シャルロットシリーズについて、続きは? と心底嬉しいコメントをいただき、もう幸せいっぱいです。
もっそい単純なので、うっかり書きそうです。
というわけで、鳥肌必至の眼鏡SS、
鳥肌ドントコイの方だけどうぞ。
青蛙さま、本当に書いて本当にゴメンナサイ本当に反省してます。