名探偵シャルロット=フォームスン物語について語ります!
久々に「語り」です。
『ヴァストークの歌姫』にしようかとも思ったのですが、まだちょっと早いかなと思って、とりあえずこっちから。
ええと、以下、『名探偵~』について語りますが、本編未読でもネタバレとかそういうこととは基本的に無縁なゆるいコメディなので、どなたでもお気軽にお読みください(笑
『名探偵~』は、もともと、子ども向け人形劇サークルの脚本として誕生しました。
教育大学の学生でしたので(持ってます教員免許)、そういうサークルがあったのです。幼稚園や小学校、イベント会場に行ってですね、劇を披露したり、みんなと遊んだりするわけです。楽しいです。
そこのサークルは、人形も舞台装置も手作り、もちろん脚本も自分たちで考える、というところでして、脚本を決める時期になると、メンバー全員が脚本書いて持ち寄るのです。
で、一年の時に初めて書いた脚本が、『名探偵シャルロット=フォームスン』でした。
人形劇ですよ、人形劇!
子どもたちが膝を抱えて座る前で、人形が動き回るわけです。
どうせなら、「人形劇」でしかできないことをやりたい……というわけで、参加型の脚本を書きたいな、と。
そこで、限りなくバカな探偵とその助手が誕生。
劇の概要は↓
依頼人キャサリンが「ジョニーが迷子になったので探してください」と言ってくる。
探偵サイド、ジョニーの特徴を尋ねる。
「色白で、丸っとしてて、つぶらな瞳で……」とかいわれる。
探偵サイド、まるっきり検討違いな推理を展開し、ジョニーではないものばかり連れてくる。
みたいな感じです。
ここで重要なのが、それが「人形劇」であるということ。
探偵がバカやってる背後で、ジョニーが行ったり来たりするわけですよ。
観客であるちびっ子たちが、「あれ、ジョニーじゃね?」「うしろ! うしろにいるよ!」とか思ってくれれば大成功なのです。
これは、どうしても小説じゃできません。
で、それが個人的にはとっても楽しかったので、勢いのままに小説にしたのが、『名探偵シャルロット=フォームスン物語』なのです。書いたのは大学一年のころとかです。
ありがたくもご好評いただき、わりと最近調子に乗って書いたのが、『続 名探偵シャルロット=フォームスン物語』(すげーそのまんま)。あれから数年たってるのに、適当感が増しているというミステリー。
主人公:シャルロット=フォームスン
助手:エリスン=ジョッシュ
だけでも、あの名作をバカにしているかのようなキャラですが、ジョニーに至っては人間ではなく、キャサリンはその人外の生物と恋仲です。
でもそれをだれもつっこまない世界。
いや! ホームズ大好きですよ! バカにするなんてとんでもないですよ! ルパンの方が好きですけ(自粛
脇役も、『怪盗三面相』、『正義の戦士バレンター』など、バカバカしさ重視で充実しております。バカバカしい気分になりたいときにでも、読んでみていただけると幸いです。
ちょっと話戻りますけど。
この、「人形劇」でしかできないこと、っていうのは、大事なことだと思うのです。
同じように、「小説でしかできないこと」を常に模索しております。
拙作の
『葬式』http://ncode.syosetu.com/n1731c/
『裕紀』http://ncode.syosetu.com/n1585c/
(どちらもショートショート)
なんかは、「小説にしかできないこと」を目指して書いたものです。
またこういうことに挑戦したいなあ。
話がズレた。
ともあれ、『名探偵~』は登場人物が基本的にみんなアホなので、そういう意味では物語の展開が通例通りにはいかず、書いててそこがおもしろい点でした。難しい点でもありましたが。
また気が向いたら、『続々 名探偵シャルロット=フォームスン物語』でも書くかもデス。
一応、以下に諸情報。
『名探偵シャルロット=フォームスン物語』
http://ncode.syosetu.com/n1642c/
あらすじ
若き名探偵、シャルロット=フォームスン。この物語は、彼がその頭脳を駆使し、幾多の難事件を解決してい──けたらかっこいいが、題名的に、え?探偵物語?と見せかけておいて、その実、頭の弱い探偵がなんとなく日々を過ごすというだいぶ適当なタッチの物語だ!
助手のエリスン=ジョッシュ、謎の生物ジョニー、さらには怪盗まで登場する、ゆるーい感じの探偵コメディ★
でしたー。
語りたいこと語った気がする。